スマートフォンを見る姿勢にSwitch on!『スマホが首に与える影響の研究結果を解説』

今回は、スマートフォンを見る姿勢がどのくらい首に負担がかかっているのか?にSwitch on!

 スマートフォンなど電子端末を長時間使うと、眼精疲労や首こりや肩こりなどの筋肉疲労、場合によっては手のしびれ、いわゆる前回ご紹介した”ストレートネック”など、様々な悪影響を及ぼすことが知られています。こうした「スマホ症候群」などという呼び名が生まれたぐらいです。では、スマホを使うときになどのような負荷がかかっているのでしょうか。

2014年と10年前程のものではございますが、とあるアメリカでの研究データに辿り着きました。今回は、こちらの内容を解説し皆様のカラダにSwitch on!

限界まで下を向いた姿勢で首に27kgの負荷

―米ニューヨークの脊柱外科専門医、Kenneth K. Hansraj氏らが調べた結果、首が前に傾くほど首の骨にかかる負荷が比例して増え、最も悪い姿勢では27キロにも上ったという研究結果です。ちなみに、これは日本の小学3年生(8歳)の平均体重に相当する負荷だそうです。詳細は、医学誌「Surgical Technology International」11月号(2014; 25: 277-279)掲載されています。

年間利用時間は1,400時間

 「スマートフォンなどの携帯情報端末は世界中で使用されている時代です。使用する際にはどうしても姿勢が悪くなる」と話すHansraj氏は、一般的な体格の人をモデルに解析しました。首の曲がる角度は正常な姿勢(角度ゼロ)の場合でも4.5~5.4キロの負荷がかかっています。(頭の重さは体重のおおよそ10%と言われています。)首の曲がる角度が15度になると12キロ30度で18キロ60度では27キロもの負荷がかかると推計されました。

 合わせて文部科学省の調査では、日本の小学3年生(8歳)の平均体重は男子で27.1キロ、女子で26.4キロとなっています。

 さらに、携帯情報端末の平均利用時間は2~4時間、年間累積700~1,400時間で、高校生の場合では5,000時間にも上るといわれております。その間、首の後ろに子供を乗せているのと同じ程度の負荷がかかっていることになります。

米国でも増加!『頸椎症』や『頸椎ヘルニア』

 米国でも、頚椎を構成する椎骨が変形する「頸椎症」や、椎骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板が痛む「頚椎椎間板ヘルニア」などが増えているといいます。

 パソコンを長時間見ながら仕事をする、椅子に座りながら同じ姿勢で仕事をこなす、携帯電話を操作するといった、うつむいたままの姿勢の状態が続くと、背中の張り、首、肩のこりを感じやすくなります。

 猫背の姿勢で操作を続けていると、背骨の正常なカーブが失われ、頭が頚椎より前に突き出す俯き姿勢となり、頭を首の筋肉だけで支える「ストレートネック」と呼ばれる状態に陥りやすいです。特にスマートフォンで小さな画面を長時間、同じ姿勢で操作していると、背中の筋肉が緊張し、次第に猫背になっていきます。

 「スマートフォンが普及してから首の痛みなどの症状を訴える患者が増えています。ストレートネックを改善するには、正しい姿勢を心がけて筋肉への負担をできるだけ軽くすることや、筋力の強化などが大切です。首の後ろ側を支える筋肉、肩甲骨や腕の動きに関わる筋肉などをストレッチや筋力トレーニングで動かすことで、筋肉の状態が改善され、痛みが軽減します。」

 まとめとして、「テクノロジーの発展は歓迎すべきことです。ぜひスマートフォンを楽しんで使って下さい。ただし、操作中に頭が下がらないよう注意してください」とHansraj氏はアドバイスしています。

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タカハシ岩手県出身 34歳 
栄養学を学んだら体重−15kgのダイエットに成功!!整形外科での職務経験を活かし、盛岡市で整体と栄養学をコンセプトに運営中。主にカラダのこと、栄養のことについて確かな情報収集をまとめたブログサイトです。岩手から全国に健康をお届けします。